Eternal mirror

The inner friends 2017-2018

Eternal mirror → Selected WORKS

2015年〜

技法;スクラッチ

【作品の起点】 「傷」を新しい存在にする

肌に現れる傷はなくならないまま、ただ生まれ続け、ただ痕として存在を続ける。

この存在を受け入れる為の意識を変える作品を制作する。

【鏡の役割】

①現在の自己と向き合うこと。

②鏡を肌に見立てること。

海外滞在の中で、肌の色は無限にあることを実感しました。

鏡を用いることで、肌の色に捕われること無く、 空間、鑑賞者の肌の色で変化する事が可能になります。

③鏡面を彫ることで肌に粉がふいたようになること。

仕上がった表面は、浸食されていない部分と傷跡がまるで肌のような感触になります。

そして傷の痕跡の積み重ねが新しい肌として存在します。

④二対の世界をあらわすこと。

制作は鏡の奥に存在する自己とその空間(他)と向き合い、その上に傷をつける行為が繰り返されます。

​現在が消滅し目の前に新たな現在が現れます。消滅と再生が制作現場では繰り返されています。

⑤光と影のインスタレーションを展開。

鏡は光をあてると反射しその反射は空間を覆い尽くすことを可能にします。

物質としての肌だった存在が形をもたない影として解放されるように、

内と外が入れ替わり内部を見つめていた身体は内部に取り込まれる体験へつながります。

作品​展開】

2007年〜制作したサンドブラスト技法による作品があります。

機械で行う作品は見た目はとてもきれいですが心の起伏が表せずままなリませんでした。

2011年より改めて模索し、傷で彫む方法(スクラッチ)を本格的に始めました。

2015年〜2019年までの​作品展開の流れ】

2015年〜作品テーマを内側を探るように、

神経や体内の顕微鏡画像から構図〜細部をイメージし浮き上がらせたい存在を彫り起こす作品を開始。

肌をテーマに作品を制作を始めた頃から体内の顕微鏡画像を集めていました。

体調を崩している時もその細胞を眺めていると、寄り添っているように、あるいは家族の団らんのように見えたり、群衆で動く様子が内に新しい惑星があるように感じられました。

身体の中にそんな風景があったり、物語があると思うと不思議と優しく温かい気持ちになりました。

2018年〜

生命の起源は、細胞の誕生から始まる。

目を閉じると身体/肌の感覚を失い、他者と分断している境界の無い世界が内側に広がって行くイメージが生まれます。

35億年も前は元々は同じ細胞から生まれているということ。わたしにも35億年前の細胞のかけらが存在するのか。

ここで他者は他者なのか。という問いが生まれた。

鏡を支持体にすることは他者と同じ空間に居ることをより強く認識することを可能にします。

その他者と分断している肌の存在を境界の無い存在としてどのように表現するか、現在に至ります。

WORKS & DIARY

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